ハイファイ堂メールマガジン

こんにちは、商品部の徳重です。今年も宜しくお願い致します。前々回・前回とスピーカーとアンプのチェックについてお話しさせて頂きました。今回は、レコードプレーヤーのチェック及びメンテナンスについてです。他の機器に比べてチェックする箇所、調整する箇所がダントツで多いので、数回に分けてお送りしたいと思います。
先ず、レコードプレーヤーを使用するうえで大前提の事ですが、プレーヤーが水平な状態にあるかを確認します。傾きがあるとトーンアームの水平バランスや垂直バランスがうまく取れない等の弊害が生じますので、このように水準器を用いて確認します。脚（インシュレータ）が高さ調整可能で有れば傾きを修正出来ますが、そうでない場合はスペーサー等を挟んで調整する必要が有ります。

インシュレーターですが、ゴムとバネで構成された物の中には経年による劣化が著しいものが有り、代替品に交換する場合も有ります。上の画像はYAMAHA GT-1000のインシュレーターです。若干ヘタリ（ゴム部分の沈み）がありますが、現状で使用に差し支えは有りません。
	本体が水平である事を確認したら、次はターンテーブルの回転についてチェックします。とりあえず回転をスタートさせて、プラッターに上下の揺れ（波打ち）が無いかを確認します（プラッターと本体の隙間を見ていると分かり易いです）。もし揺れがあれば、プラッターがきちんとセットされていないか、センタースピンドルに歪みが有る可能性が考えられます。
センタースピンドルに歪みが生じると、修復はほぼ不可能です。ですから宅配便で発送する場合等は必ずプラッターを外し、センタースピンドルに負担がかからない様にします。容易に取り外せないモデルについては、プラッターを本体にしっかりと固定します。
	次は回転測定です。プレーヤーによっては16回転や78回転のものが有りますが。ここでは33回転と45回転のチェックを実施します。チェックにはストロボを用います（ストロボがプラッターに刻まれているモデルもあります）。ストロボをターンテーブルにセットして回転スタート、蛍光灯（インバータ式でない）や白熱球照明の下では、ストロボ部分に縞模様が現れます（見えにくい場合は見る角度を変えます）。ちなみにortofonからストロボとスコープのセットが発売されていますので、これなら照明が無くても回転チェックが可能です（SB-1　定価12600円・詳細は下記をご参照下さい）。 http://www.ortofon.jp/product/acce/index.html
ここの照明はインバータ式蛍光灯なので、ストロボの縞模様は現れません。このような場合は白熱球の電気スタンドや、右画像のようにナツメ球で照らすと良いです。 ※一般的なものとなってきたLED球照明についてはどうなのか、早急に確認したいと思います。さてその現れた縞模様ですが、ピタリと静止していれば正確に回転しているという事です。もし縞模様が時計まわりの方向へ流れるように動いているなら回転が速い、反時計まわりの方向なら遅いという事になりますので、調整及びメンテナンスが必要となります。
この続きは次回お送りしたいと思いますので、宜しくお願いします。

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