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marantz製品、日本での生産はいつから?
ハイファイ堂メールマガジン第844号 大須本店
大須本店の及川です。
私事ですがいつかは使ってみたいとずっと思っていたJBL 4312Aを入手しました。
スピーカーが変われば当然、音は大きく変わります。
音の変化に満足するも、すぐに今度はアンプを変えてみたくなる始末。
この気持ちをご理解いただける方は少なくないと思います。
無意識に何か4312に合うアンプがないかと探してしまいます。
そんな中で、ここ最近で最も個人的に惹かれたアンプを紹介したいと思います。
marantz Model30です。
残念ながら販売開始からわずか1日で注文が入り、すぐに売れてしまいました。
今回の入荷で初めて触ったモデルですが今自分で使ってみたいモデル No.1です。
marantzについて、現在は完全に日本のメーカーと認識される方が多いかと思いますが、もともとはアメリカ生まれ、アメリカ育ち。
そのなかでもチューナーのModel 10B、プリアンプのModel 7、パワーのModel 8Bや9等数々の名機があります。
デザイン、組み上げももちろんメイドインUSAです。
ところが、様々な事情で会社は創業者ソウル・B・マランツの手からスーパースコープ社に経営が移り、スーパースコープ社は複数の日本企業で低コストでの生産の可能性を模索します。
そうしてスタンダード工業で、日本での生産が始まります。
デザインはアメリカで、生産は日本で、というどっちつかずの時期があります。
代表的なモデルで言うと、Model 1150や1250が設計はアメリカで、制作は日本でとなったモデルです。
Model 30の背面です。
私見ですがおそらくデザイン、制作ともにアメリカでのモデルは、プリメインではこのModel 30までではないかと考えています。
背面のラベル類や記述を見てもアメリカ仕様のようです。
全て英語での表記と、電源も120Vと書いてあります。ただ、日本国内でも売りやすいようにか右のラベルには105-120Vと書かれています。
メーカーサイトでもいつ頃から日本での生産が始まったのか明確な記載はありませんが70年代に行われた日本での生産。Model 30は1970年発売なので、発売時期からもデザイン、生産ともに完全なアメリカ製かと思います。
Model 1250の背面です。1976年発売モデル。
ラベルにしっかりと「DESIGNED IN USA PRODUCED IN JAPAN 100V」と記載があります。
品質にも定評があるのは日本での生産も軌道にしっかり乗ってきたことも要因だったと思います。
では、どこが境界線なのか?と気になったので少し調べてみましたが明確なことは残念ながらわかりませんでした。
怪しいのは1971年のライン。Model 1200という1971年発売のモデルです。左が後期モデルの1200B(1973年発売)、右のキャビネット入りが1200です。
Model 1200Bの背面です。
上からシールが貼られており、AC100Vとありますが、右下のラベルは120V。
Model 1200の背面です。
こちらはさらにあやしく、左のシールにはAC100V、右のラベルには105-120V
となっています。
どっちともとれる二重表記。
さらにややこしいのは1200Bの方が後期モデル(1973年発売)ということです。
1971年頃発売の1200では日本で制作されたような個体があり、後期モデルがアメリカでの制作を匂わすラベルがあるため、同じモデルでももしかしたらアメリカで生産された個体も、日本で生産された個体もあるかもしれないことを表していると思います。もしくはどちらも日本で生産された可能性を完全に否定はできません。
オールドマランツのトランジスタ・プリメインの印象は、音色は今のマランツと全く違う、太く柔らかい感じ。独特の空気感があるもののバリッとビシッと抜けてくる印象はありませんでした。
4311、4312と相性は悪くないものの、個人的にはもう少しパンチがあればと思っていました。
しかし、このModel30はめちゃめちゃエネルギッシュで、バリッとビシッと、音のヌケが違いました。
輪郭がさらに太く、より生々しい質感で、カラッと乾いて小気味良い、まさにアメリカンサウンドにあっという間に虜になりました。
生産がアメリカか日本かでここまで違うものなのかと、深く実感しました。
どこかで見かけましたら試聴をぜひお勧めします。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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2024-11-22 今週も大須本店はアポジー、ソニー、ヤマハ、アキュフェーズ新入荷大量です!お見逃しなく。
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2024-11-21 アルニコマグネットユニット&米松合板エンクロージャー構成のALTEC A7-500-8がメンテナンス完了で入荷しました。今回のメンテナンスではドライバーダイヤフラムにWEやALTECのノウハウを継承するメーカー、アメリカ・Great Plains Audio製を使用。抜け良くカラっと鳴るホーンサウンドがたまりません。
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2024-11-21 現在メンテナンス中のスピーカー達です!近々商品化されると思いますので是非ご検討ください!TANNOY Westminster、TANNOY Lancaster、JBL Minigon Type
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2024-11-22 自作の真空管アンプ、b&w nautilus 805、GARRARD 301等入荷があります。 続々と入荷が続いてますのでWEBをお楽しみにお待ち下さい。
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2024-11-14 アキュフェーズ大量入荷です!ほかにもカートリッジやレコードプレーヤーなどもあります。今後査定の後、商品化致します。気になる方はお問い合わせ下さい。
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