ハイファイ堂メールマガジン

osu

今回は「私がレビンソンに対しての思うこと」を書きます。大須本店　越濱　靖人

私は一般的に言う「レビンソン好きな人」です。たくさんのオーディオ機材の中で一番自分に合っているな，と思っています。マーク・レビンソンの良いところは１．いつも期待より良い音がする２．しなやかな中にしっかりと骨格がある３．研ぎ澄まされているといったところです。（マシンのコンディションと組み合わせによりますが）

ＣＤプレーヤー　マークレビンソン　mark levinson No.39L とても音の内容が充実したプレーヤーです。ボケもせず，色づけも少なく，どの音に対しても一音一音意味があるかのように訴えかけてきます。これはレビンソン独特のＤ／Ａコンバーターに有る特徴で，単体のコンバーターを使用している方でも同じ体感を得ることが出来ます。派手な音はしませんが，センス（感覚）がピカイチに良いこと，無色な中にレビンソン味！？があることが特徴です。ちなみに私はこの極薄トレイも超お気に入りです。冴えてる〜といった感じでとてもクールです。

チェロ　パレットプリアンプ cello palette preamp マークレビンソンが１９８６年に設立したオーディオメーカーが「チェロ」です。音質はレビンソンより温厚な感じ，といった印象です。ＬＮＰ−２ＬのＬＤ３モジュールにもう少し厚みを付けた音に似ています。チェロで最も愛用されているのがアンコール・プリアンプ（Encore pre/Encore 1MΩ）になりますが，このパレット・プリアンプは音質調整イコライザーが付いたやや希少なモデルです。通常のイコライザーとコンセプトが違い「各ソースの失われた情報を補う為の機能」と記されています。音はまさにその通りで，イコライザーを上げても下げても全く質は劣化せず自然に調節できます。この機能はほとんどのオーディオ機材に無く，強いて言えばアコースティック・リサーチのリミッテッド・イコライザーだけに同じ特徴があります。このプリアンプはどのシステムに組み込んでもチェロサウンドが発揮され，私は一瞬で虜になってしまいました。本当にイカしたアンプです。

チェロ　アンコール・パワーアンプ　cello Encore power こちらもパレットと同サイズのパワーアンプです。発売時期は上記パレットと同じぐらいで，チェロの中でも古いタイプです。私はどうもチェロでも特にレビンソンが独立した頃の古い製品が好きらしく，この頃に独特のレビンソンサウンドが有ると確信しています。チェロも新しくなるに連れ，デバイスが変わっていきます。私の知っている限りだとだんだん細くなっていく傾向にあるようです。古いタイプは音がふくよかで，羽毛布団のようなタッチが得られます。このアンコールパワーもその一つでタイプが３種類有ります。最後期はステラボックスが輸入した物で，音は緻密でやや細くなった印象でした。話は変わりますが上位機種のデュエット・パワーアンプとくらべパワーは格段に少ないですが，細やかなタッチはアンコールパワーの方が得意です。したがってかなり大出力を必要とする方はデュエットが必要ですがそこまで必要ない方はアンコールで十分です。ちなみにアンコールパワーはすべて完全独立アンプになっていますので，もちろん電源ケーブルも２本必要とかなり面倒なアンプです。しかもスイッチはリアにあり２個のスイッチをＯＮしないといけませんので使い勝手はよくありません。さらに入力はフィッシャーバランスのみですので，いかにレビンソンが変わった人物だったかと同時にとても腹立たしいです！！といいつつも，この変なコダワリがまたまた大好きだったりします。
と，今回はレビンソンについてかなり語ってしまいました。このくらいぞっこん惚れてしまったのは初恋以来でしょうか（照）現在はオリジナル・ローサーでハイスピード且つ複雑なサウンドを追求中ですので，ノーチラス８０５はお休み中です。スタンドは買えないのでそのままノーチのスタンドで適当に置いています。