JBLのドライバーホーンハイファイ堂メールマガジン第709号京都商品部

JBLのドライバーホーン
ハイファイ堂メールマガジン第709号京都商品部

こんにちは、京都商品部の真継です。 9月になり、いよいよ夏もピークを過ぎ、暑さももう少しと言う所まできています。
京都では夏の風物詩でもある大文字が８月16日に行われ、休暇だったこともあり、見てきました。今年はとても綺麗に見れました。とはいえ、先日も37度越えの猛暑、いつまで続くのかと言う日を過ごしております。まだまだ残暑が堪える日々です。
さて、メルマガですが、今回はJBLのドライバーホーンに焦点をあて、紹介したいと思います。
右の写真はドライバーホーンの一例です。写真はオーディオの足跡より引用（http://audio-heritage.jp/JBL/unit/hl89.html）
JBLのホーンと言ってもいろいろあります。今回は代表格を中心に紹介します。
Paragonはこんなホーンが使用されています。（右の写真）（ドライバー（375）+ホーン（H5038P））です。JBLのホーンの中でもかなり大きいホーンで前面はゴールドでParagonらしい風格のあるデザインです。下の写真はParagonの正面から撮ったものです。ドライバーホーンの存在感があります。

次はOLYMPUS C50S8Rです。
	OLYMPUS C50S8Rは（ドライバー（375）+ホーン（HL93）+デフューザー2308）です。こちらのホーンはかなりのショートサイズのホーンです。

このタイプはディフューザー（25.4cmのスラントプレート型音響レンズ）がセットされています。音響レンズの特徴としまして、音の出方に抵抗を与え、少し遅れる音がスピーカーから出た音を発散させ、広がり感をつくり出します。
次に紹介しますのはJBLの名器中の名器D30085　HARTSFIELDです。
	JBLのD30085　HARTSFIELDはJBL537-509（H5039(ホーン)+L5090(レンズ)）+375(ドライバー)が採用されていました。 JBL537-509はゴールドの印象深さから通称ゴールドウィングと呼ばれていました。またJBL537-509ゴールドウィングは70年代にはHL89となったそうです。
L5090レンズの正面カットは丸くなっていて、断面カットでは上にも下にも音を放射します。これは実に上手く音の広がりを考えてあるデザインだと思います。
	次は前回のメルマガでも紹介しましたL101 Lancerです。
L101 Lancerは LE175DLH　（LE175+ホーン（HL87））ホーンが網目状であることから、蜂の巣ホーンと呼ばれています。マニアの間では人気の高いドライバーホーンです。
	次は4425です。これはバイ・ラジアルホーン2342とドライバー2416Hが採用されています。このホーンはユニークな形をしており、一目見るとすぐ覚えてしまいます。しかし、これもコンピューター解析により、広い定指向性を実現している形状だそうです。
モニターシリーズの名機　43シリーズはこんな感じでした。 4343・4345はドライバー2420+ホーン2307+デフューザー2308が採用されています。

4344はドライバー2425J+ホーン2307+デフューザー2308が採用されています。（ドライバー2425Jは後に2426Jへと変わります。）
	2308レンズ（ディフューザー）と組み合わせて使用することにより、周波数特性、指向特性に優れ、スタジオモニター用に最適だそうです。
先日商品部に入荷しましたEVEREST D55000ですが、これも独特な形状のホーンが採用されています。ドライバー2425H＋ホーン2346-1　これはかなり大きいサイズです。

特徴的なディファインド・カバーレージ・ホーン、2346-1は、広い定指向性を実現する形状になっており、リスニングポイントを広げています。
	EVEREST　D55000とよく似たスピーカーでS2600も入荷していました。これはEVEREST　D55000を小さくしたような形でフロントバッフルの半分に当たる面積がホーンになっています。

S2600はドライバー2426H+ホーンH2600が採用されていました。このタイプもEVEREST　D55000に比べ、コンパクトになっていますが、リスニングポイントを選ばない音の広がりを実現していると思います。
如何でしたでしょうか？今回はホーンに焦点を当てましたがJBLの代表格だけでもいろいろありました。他にも変わった形状のホーンなどたくさんありますが、また、次の機会に紹介させて頂きます。それでは。