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LS3/5Aの11Ω時代
ハイファイ堂メールマガジン第676号 京都商品部
御世話になっております、京都商品部の八木です。
もうすぐ大寒で寒さも本格的になってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今アメリカでは1月8日よりデトロイトで北米国際自動車ショーが行われており、そこでついにLEXUSの新型LSが発表されたそうです!
僕は非常に高級セダンが好きなので(所有する財力はありませんが)、このニュースにはかなり興奮しております!
この新モデルの発表まで約11年もかかったLEXUSの新型はどんな性能を持っているのか!?
発表されるニュースを逐一チェックしていきたいと思っております!
さて今回のメルマガですが、そんなLEXUSの「LS」ではなく、Rogersの「LS」、「LS3/5a」についてです。
以前にも2016年9月23日号に「LS3/5Aの15Ω時代」
http://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/160923/index.html
を書かせて頂きましたが、今回は続編という事で「LS3/5Aの11Ω時代」について調査してみました。
前回の15Ωから引き続き11Ωを調査したところ、実は11Ωでも様々な仕様がある事がわかりました。
正面部分では15Ωの最終モデルから変更点は見られませんでした。
ただ見た目は同じですが、この頃にはウーファー「B110」は以前の「SP1003」(8Ω)から耐入力がアップした「SP1228」(6Ω)に変更され、ネットワークも以前の「FL6/23」(下左写真)が「FL6/38」(下右写真)となり、マッチングトランスがなくなり、抵抗でアッテネートするようになっていました。
あまり推奨はしませんがこの部分の配線位置を変更すると高域の調整ができます。(本体からネットワークをバラして、配線部分のハンダ作業〜組み付け〜音出し確認の往復作業になるので大変です)
ツイーター「T27」/「SP1032」(8Ω)には変更はなかったようです。
そして背面ですが、ターミナル部分がここから変化していきます。
11Ω最初のモデルは前回の15Ω最終モデルから引き続き、プラスチックの赤黒シングルターミナルでした。
当社入荷のシリアルでは388XX~433XXでした。
よく見る11Ωの代表的なモデルですね。
続いてバイワイアリングモデルに仕様変更されます。
それに合わせてシリアルステッカーもターミナル部分と合体します。
ターミナルは、赤黒プラスチックでのバイワイアリングです。
このモデルはかなり一瞬しかなかったようです。
シリアルは43845しか確認できませんでした。
一応ネットワークもバイワイアリングに合わせて小変更しているようです。
見た感じ、入力の配線が増えただけのようにも思えます。
(下写真右側ネットワークの赤緑青黒の配線部分です)
その後すぐに金メッキのターミナルに仕様変更されてます。
同じメーカー(JHON MICHELL社製)
のターミナルをTANNOYのWestminster/R、RHR/N、PRESTIGE HWモデルにも一時期使用されており、おおよそ88~93年頃発売のモデルなのではと推測されます。(TANNOY88年1月のカタログを参照しました)
当社入荷のシリアルでは442XX~444XXでした。
続いての仕様変更です。
今度はシルバーのターミナルでバイワイヤです。
「あれ?ゴールドのほうが新しそうなのになー」と思うのですが、当社入荷のシリアルでは451XX~481XXと、先程のモデルよりもあとのモデルと推察されます。
そして最後の仕様変更です。
またまた金メッキのバイワイアリングです。
前の金メッキのターミナルとは違うものになっています。
そしてこのモデルからは「CEマーク」が付き始めました。
丁度50周年モデルがこの時期にあたりますので、およそ97年付近のモデルでおよそ末期のモデルであろうと推察されます。(Rogers創業が47年)
当社入荷のシリアルは494XX~504XXでした。
最後に一つ謎な部分を見つけました。
これは「CEマーク」が関係しているのかもしれません。
先程までのモデルと最後のモデルのターミナルの上にある「FREQUENCY RESPONSE」の部分を見て頂きたいのですが(見づらいかもしれませんが)、「70Hz~20kHz ±3db」が「70Hz~20kHz ±30db」になっていました。
この事はいくら調べても解明できなかったので、また今後調査していきたいと思います。
いかがだったでしょうか?
LS3/5Aと言えばやはり15Ωモデルが人気ですが、これらの11Ωモデルのほうが良いと言われる方も結構いらっしゃいます。
むしろ当社入荷の統計で見たところ、15Ωが63%、11Ωが37%で、バイワイアリングのモデルなんかはそれのまた半分の中で4種類になるのである意味、入手困難なモデルでもあります。
コレクター魂のある方には是非集めて頂きたいです!
それではまた!
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