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IPPIN図鑑 第15回「JBL C44 PARAGON」ノ巻 解説近藤賢二・佐竹裕行、写真撮影佐竹裕行 JBLの不朽の銘品パラゴンは1957年、ステレオLPの登場とともに誕生し、おおよそ半世紀近くにわたって類まれな魅力を輝かせ続けている。ステレオ再生の基本を踏まえ完成した特異なフォルムは、時代を超えた現代なおその優雅な美しさを誇っている。(近藤) Specifications 使用ユニット LE15H, 376+H5038P, 075(各2)、許容入力 125W (連続プログラム)、インピーダンス 8Ω、音圧レベル 96dB、クロスオーバー周波数 500Hz、7KHz、寸法(W×H×D) 2630×900×740mm、重量 318.4Kg |
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ホーンの周辺です。(佐竹) ホーンは楕円ホーンのH5038P、ドライバーは高い分解能と応答性を持つコンプレッション・ドライバー376です。(近藤) |
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角度をかえたところです。見事なデザインです。 一番の左側の壁の厚みが下から上にかけて徐々に太くなっています。(佐竹) |
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JBLのロゴです。これは左側にだけついています。(佐竹) |
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右側には壁の内側に写真のようにシールがついています。(佐竹) |
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シールの拡大です。 H5038Pと書いています。 パラゴンについている。ホーンの型番です。(佐竹) |
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奥に見える四角い布の部分の裏にトゥイーターがあります。(佐竹) トゥイーターは7KHz以上を鳴らすリング・ラジエーター075です。選りすぐられた3ウェイ構成のユニット群を搭載しています。(近藤) |
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ホーンを前から見たところです。(佐竹) |
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ホーンの付け根はこんな形でついています。(佐竹) |
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裏側はこうなっています。ドライバーとトゥイーターはむき出しです。ウーファーは更に中心よりの裏板の中の別の部屋にあります。(佐竹) |
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ケーブルの配線もむき出しです。(佐竹) |
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トゥイーターの裏です。 トゥイーターはささっている感じです。(佐竹) |
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ドライバーは木で挟むように固定されています。(佐竹) |
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斜め上からかなり角度がついてますが裏側です。真ん中の金具が左右を繋いでいます。 ネットワークが左右に2つずつついています。(佐竹) |
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金具は裏には3つういています。(佐竹) |
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金具の拡大です。穴が一箇所あいています。木ネジで金具を固定するためだと思います。(佐竹) |
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ネットワークです。 これは左のスピーカーのものです。写真左側がスピーカーの中心側になります。(佐竹) |
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拡大です。恐らく低域側のネットワークです。(佐竹) |
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多分高域側です。 上の写真のハイが右の写真のINにつながってます。 上のLFからウーファーに、右のLFからドライバーにHFからトゥイーターにいっています。(佐竹) |
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裏板を開けた所です。ネットワークとウーファーが見えます。ネットワークはかなりウーファーに近いところについています。(佐竹) |
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裏板には2本横に木が渡してあります。(佐竹) |
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壁の横にはネットワークから高域側の2つのユニットへのケーブルが出ていっています。(佐竹) |
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緑がウーファーで赤がトゥイーターで黄色がホーンです。 ウーファーは内向きにホーンは反射盤へ、トゥイーターはほぼまっすぐ出ています。(佐竹) 38cm径ウーファーLE15HはS字型のフロント・ローディング・ホーンによって雄大なスケールの低音域を再生する。(近藤) |
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パラゴンといえばこの反射板ですが、これは上に上げれば外れる構造になっています。(佐竹) 手造りの極致です。(近藤) |
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外すとこんな感じになります。表側にも金具が3つついています。(佐竹) |
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中心線近くの下の方と、両サイドの真ん中あたりに出っ張りが有ります。(佐竹) |
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パラゴンのトレードマークともいえる反射板です。(佐竹) 抜群の表現能力は微妙な音色まで克明に描写してくれる。(近藤) |
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この板は意外に薄いので外すときは3人で外した方がいいと思います。重くないので2人でも出来ますがちょっと怖いです。(佐竹) |
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反射板がはまる床面には両端にだけミゾが彫って有ります。 写真上側が正面になります。(写真下がスピーカー側)(佐竹) |
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曲面とエンクロージャーの接続部分ですが意外とこった作りです。スリットにして上から板を入れます。この部分をもっと交代させればいいと思うんでのですが、それではダメなんでしょうね。(佐竹) |
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2つのブロックを割ったところです。一個でもちゃんと自立します。 (佐竹) |
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こっちが接続部分の右側です。こちらがメスになってます。(佐竹) |
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こちらが左(オス)側です。(佐竹) |
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エンクロージャーのトンネルの中です。真ん中に水平に板がはってあります。先の方の突き当たりの奧にウーファーが治まっています。 写真は右の穴です。(佐竹) |
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真ん中の接続面は少し隙間が出来るようになっています。その部分を下から撮ったの写真です。 ここも一応低音を出す役目をしていそうです。(佐竹) |
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エンクロージャーの内側はかなりしっかりつくってあって、裏板も最初は圧着してしまって外れなかったそうです。(佐竹) |
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JBLのすごいのはこういうところです。 2つのブロックの天板の部分なのですが左右で木目がきちんと合うようにつくってあります。デザインに対するこだわりがスゴイです。(佐竹) |
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パラゴンは見た目の奇抜さ以上に、細部まで考え抜かれて作られている印象を受けました。JBLの凄いところはデザインと音の両方に妥協が無いところだと思います。前面の反射板も理にかなったデザインですし、天板の木の目を合わせることなど、JBLのこだわりが至る所に見えて面白いです。パラゴンはエンクロージャーも大きくかなり重量が有るので一見大味な感じがしますが、そうではなくてとてもしなやかな音のでるスピーカーな印象でした。ステレオスピーカーの出始めにこんなスピーカーを作ってしまうJBLの技術力とアイデアに感動しました。(佐竹) JBLテクノロジの基礎は大部分が創設者ランシングによって構築された。今日のスピーカー技術には彼自身の開発によるものが少なくない。現在のJBL製品にも彼の技術の先進性は確実に受け継がれている。その驚異的な低歪率を誇るSFG磁器回路、広帯域にわたって均一な指向性を確保するバイ・ラジアルホーンなど、JBLだからこそ開発し得たこれらの高い技術は、数多くの製品の中で素晴らしい性能と高い信頼性を誇っている。JBLはデジタル時代における高忠実度再生をも見事に実現し、これからも、我々オーディオファイルに音楽の豊かな感動を永遠に創造し続けてくれるであろう。(近藤) |
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