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レコマ君のジャズレコード独り言　 PART-2 第回5目「再認識したシリーズ」 2008年2月1日　レコマ君レコマ君へのお問い合わせはこちらから http://recoma.hp.infoseek.co.jp/
5回目　「SONP 5桁」のものに「サプライズ」と「28AP」、「18AP」のこと。
前回述べた「SONP　5桁」のものに資料の「オレンジ・ラベル」が出てきた。「コロンビア・ラベル」に似ているが、「ロゴ」は「CBS/SONY」になっている。5桁の初期のものにこのラバルが使用されていたと考えられる。


音質的には前回も述べたように、「管球式アンプ」のサウンドが聴ける。「20AP」盤と試聴してみると、その違いが明解である。「好み」で良し悪しの判断は変わってくるが。

1977年に「15AP」の限定シリーズがリリースされている。これも、「オレンジ/ホワイト」ラベル。このときには「MILES」のレギュラーアルバムは含まれていない。
前述の「オレンジ/ホワイト」ラベルから、「赤色ラベル」に変わっていくのが、1979年ごろからである。「20AP」が1979年、「23AP」は1983年にリリースされる。この時代の社名は「CBS/SONY INC.」である。

左が「輸入盤」、右が「国内盤」の「赤ラベル」

左が「28AP」、右が「23AP」の帯びつきジャケット。「23AP」は「マイルスの25枚」限定の発売になっている。

「28AP」のシリーズは1984年のリリースである。このシリーズの特徴は、高品質な素材で重量盤で製作されていることだ。先のものと同様にデジタル・マスター」だが、試聴したところ各楽器の分離が良く出来ているように聴ける。

これに比較して「18AP」は同じ「デジタル」と考えられるが、サウンドが「ジャズらしい音」なのだ。「マイルス」の25枚のアルバム限定で発売されたもの。前述のとおり、この「1,800円シリーズ」はキングの「黒帯/1,800円シリーズ」とリンクされているとのことから、1983年頃の発売と推測される。
キングの「黒帯/1,800円シリーズ」 1983年の発売。 SONYの「18AP」の発売も同時期と考えられる。
この「28AP」と「18AP」のシリーズとでは一聴してサウンドに違いを感じるが、この「良し悪し」は「好み」と「システム」の違いでかなりの異なりが出るものと考える。
「18AP」シリーズは安いからと無視していたが、聴いてみると価格の違いに関系なく、高い評価が出来ると考えている。ぜひ「聴かれてみては」お奨めです。　この後、1990年に「ソニー・ミュージック・エンタテイメント」と社名が変っていくが、上記以降、「アナログ」の発売はされていない。ジャズファンの間では「EPIC」等のアルバムの再発を現在でも待ち望んでいるのだが。　次回は「ユニバーサル・ミュージック」関連について述べる。
♪今週の推奨盤♪ 「CBS」レーベルの地味だが人気の高いアルバムと「CBS/SONY」の「BILL EVANS」のアルバム。

「SOUTH AMERICAN COOKIN'/ CURTIS FULER QUINTET 」 ECPM-90 カーティス・フラーtb　ズート・シムス ts トミー・フラナガンp　ジミー・メリットb　デイブ・ベイリーds ズートの参加で人気盤になっていますが、デイブ・ベイリーのドラムもこのアルバムをブルービーな良いアルバムにしている。

「WE PAID OUR DUES!/CHARLIE ROUSE & SELDON POWELL」 ECPU-9 チャリー・ラウズ・カルテットとセルダン・パウエル・カルテットの2つのセッションを収録。昔から名盤として雑誌等に取り上げられたアルバム。特にチャリー・ラウズ・カルテットに参加のピアノのギルド・マホーネスのピアノが面白い。

「BILL EVANS LIVE IN TOKYO/BILL EVANS」 SOPN-40 ビル・エバンス　p　エディー・ゴメスb　マーティー・モレルds　のトリオで1973年に東京/郵便貯金会館ホールでのライブレコーディング盤。
「CBS」には他にも渋いが素晴らしいアルバムが結構ある。機会が有ればまた、紹介させていただきます。メールはこちら。 mailto:mifumi@tb3.so-net.ne.jp レコマ君へのお問い合わせはこちらから http://recoma.hp.infoseek.co.jp/