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レコマ君のジャズレコード独り言　 PART-2 第4回目「再認識したシリーズ」 2008年1月25日　レコマ君レコマ君へのお問い合わせはこちらから http://recoma.hp.infoseek.co.jp/
4回目　「SONP」ナンバーのシリーズに関して
前回述べた「オレンジ/ホワイト・ラベル」のラベルの中に「SONP」ナンバーで「5桁」のものがある。　これはお客さまからも教えていただいたことだが、1968年「CBS ソニーレコード株式会社」が設立された後、「SONP」ナンバーで発売されたものが「5桁」のナンバーだ。このレコードのカッティングマシーンは「管球式アンプ」で製作された。ジャケットは前回述べたように、裏にライナーが記されている。このシリーズの音は「管球式アンプ」ならではの音がしている。ふくよかで、まこと「アナログ」的なサウンドをしている。


写真は「SONP」の5桁のナンバー表示のもの。

これも初期のものから50300番前後まで存在するようだが、50100番付近から「SX68サウンド」の表示が入る。「西独ノイマン社製の新型カッティングマシン」によってカッティングされたことを表している。「SONP 5050251」の時代の社名はまだ、「CBS ソニーレコード株式会社」。

「SX68サウンド」が表示されている。　「西独ノイマン社製の新型カッティングマシン」はステレオに威力を発揮している。ダイナミックレンジ、高 S/N 比に優れているといわれていた。「西独ノイマン社製の新型カッティングマシン」は「VERVE」の国内盤のところでも述べたように、「ポリドール」の「MV」シリーズをリリースする時のマシーンでもある。

左上が「5桁」の「SONP」ラベル右上は「3桁」の「SOPJ」ラベル

その後「SOPL」、「SOPU」、「SOPNZ」、「SOPJ」等のシリーズになるが、これらは最大で「3桁」までのナンバーである。これらのものと前述の「SONP」の「5桁」とでは「サウンド」の違いが明らかだ。　社名が「CBS SONY INC.」となる。写真の「25AP」のものが「CBS SONY INC.」になってリリースされたもの。1976年の発売。

これ以降「マスター」もデジタル化していく。シリーズも「20AP」、「23AP」でリリースされることになる。　その間に「18AP」のシリーズがリリースされている。1980年代に入って「28AP」のシリーズが出る。「20AP」は2,000円のもの。「18AP」は1,800円のもの。「25AP」は2,500円で発売されることを示している。これらは、他のレコード会社とリンクしたことが推測される。例えば、「キング」の「BLUE NOTE」の1,800円シリーズなどとリンクしている。　この付近については次回述べる。
♪今週の推奨盤♪ 「CBS ソニーレコード」時代の「SONP/5桁」シリーズのもの。

WHEN A MAN LOVES A WOMAN / THE LOUIS VAN DYKE TRIO SONP 50420 ジャケットに表記の「EJ」は「ヨーロッパ・ジャズ」のシリーズのこと。「ルイス・バン・ダイク」は「アン・バートン」のバックでも素晴らしいものを聴かせてくれています。

J.J.INC.　/ J.J.JOHNSON SEXTET SONP 50251 J.J.ジョンソンの他フレディー・ハバード、クリフ・ジョーダンの3管編成で分厚いサウンド。　人気盤です。

THE MILES DAVIS SEXTET SONP 50201 1958年に録音された未発表ライブのリリース・アルバム。このレコードが国内で最初に発売されたもの。キャノン・ボール・アダレー、ジョン・コルトレーン、ビル・エバンスらの参加。「カインド・オブ・ブルー」と同じメンバーによるセッション。
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