ハイファイ堂メールマガジン

レコマ君のジャズレコード独り言　第52回目「CONTEMPORARY」レーベルに関して。 2007年2月2日　レコマ君レコマ君へのお問い合わせはこちらから http://recoma.hp.infoseek.co.jp/
今回は「CONTEMPORARYに関して」　4回目前回のジャケットの件に関して補足します。
'50年を前後する時代のジャズレコードのジャケットに関して、大きく分けて2種類の「造り方」がある。「巻きジャケット」と「貼りタイプのジャケット」があって、基本的には前者が古い時期のものと理解してよい。これは「CONTEMPORARY」だけのことでなく、「BLUE NOTE」、「PRESTIGE」、「RIVERSIDE」、「VERVE」、「PACIFIC JAZZ」、「SAVOY」他においても初期のNO.のアルバムのジャケットは、基本的に「巻きジャケット」である。
「BLUE NOTE」「PRESTIGE」等は最後期までこのジャケットになっている。「STEEO」が普及した'60年代には表紙の図柄の上部に「STEREO」と刷り込まれていて、「MONO」の場合は上の部分を裏に折込み、「STEREO」の文字を裏側で裏のライナーの下に入れ込んでしまう。「STEREO」の時は下にずらし、文字を表示する。両方に使用できるようになっている訳だ。「PRESTIGE」に於いても同様な「造り方」になっている。　もう一つ「コーテイング」に関しては「BLUE NOTE」「PRESTIGE」の項で述べたが、基本的に最初期には技術的に考えてもないものがオリジナル。「BLUE NOTE」でも'57年ごろからコーテイングがあり、'63年ごろからなくなるのだが、「CONTEMPORARY」は最初から後期までコーテイングなしである。
下のジャケットは同じ表紙の上紙を、上部裏側にずらして巻き込み「MONO」用にし(左側）、「STEREO」を表示して、ステレオ用のジャケットにしたもの（右側）の例。


前回「VERVE」の「ANITA」のアルバムの写真が見づらい物でしたので、再発分と比較して再度掲載します。（後日差し替え済み）
	「ANITA」のオリジナル「巻タイプ」のジャケット。表の上紙が裏に巻き込まれるように造られている。４辺ともいっぱいに図柄がきている。　ラベルもこのようなカラーのラベルで溝があり、「Ｔ」ラベルだが「VERVE INC.」がオリジナル。　下はジャケットの裏。ライナーが全体より少し小さめで貼られている。

	セカンドの「貼りジャケット」。表紙の3辺に裏から巻き込まれている下紙が1.5ミリほど見える。表紙の上紙が全体より少し小さめで、貼られているので、3辺は下紙が見える。残りの1辺、右端のレコード取り出し口は図柄の上紙はいっぱいまできているので下紙は見えない。
ジャケットに関してもう一つ「背文字」のことがある。「背文字」とはジャケットのレコードの取り出し口の反対側（背）の部分に記されている「タイトル」とか、「レコードNO.」、「レーベル名」などのこと。　「背文字」がないタイプのジャケットがある。「PACIFIC JAZZ」には「造り」は同じだが、この「背文字」のあるものとないものがある。この辺りはコレクターにとっては大きな「ステイタス」だが、かなり「オタク」的と言われても仕方がないかと！　「PACIFIC JAZZ」のジャケットも、「ニスビキ」や、「コーテイング」、「背文字」、ジャケットの「紙質」等々あって、後述するかと考えるが、「拘ればいろいろある」のだ。　前回も述べたが、ジャケット裏のライナーで、「2色」、「3色」のカラーが「ステイタス」になっているのは、「CONTEMPORARY」だけといえる。他のレーベルはまずほとんど「黒色」一色であるだけに、「CONTEMPORARY」のこの「カラー数」は大きな「ステイタス」と考えてよい。　次回はスタンパーのこと。
♪今週の推奨盤♪ 「CONTEMPORARY」からリリースされた、「PHINEAS NEWBORN JR.」の代表的なアルバムを数枚。彼のテクニックは高く評価されているが、ブルースも上手く、「PRESTIGE」の傍系レーベル「NEW JAZZ」に残したアルバム「WE THREE」の中の「AFTER HOURS」等は彼のブルースフイーリングを100％発揮したもの。「CONTEMPORARY」のこれらのアルバムも、彼の高い感性を表現した、"JAZZ”なのだ！
「A WORLD OF PIANO/PHINEAS NEWBORN JR.」「CONTEMPORARY」M-3600
	「NEWBORN TOUCH/PHINEAS NEWBORN JR.」「CONTEMPORARY」M-3615
「GREAT JAZZ PIANO/PHINEAS NEWBORN JR.」「CONTEMPORARY」M-3611 このアルバムの国内盤は顔の部分が全面になった図柄になっている。
これらのアルバムは、'60年代に西海岸に移ってきてのレコーデイングになるが、「CONTEMPORARY」のレスターケーニッヒはフイニアスの録音を沢山残すことになる。東にいたフイニアスに以前から注目をしていたのだ。次回も「CONTEMPORARY」の好アルバムを紹介します。
メールはこちら。 mailto:mifumi@tb3.so-net.ne.jp レコマ君へのお問い合わせはこちらから http://recoma.hp.infoseek.co.jp/

大須本店

〒460-0011 愛知県名古屋市中区大須3-14-37 (052)249-2600

秋葉原店

〒101-0021 東京都千代田区外神田5-3-12清和ビル1F　3F (03)5818-4751

日本橋店

〒556-0005 大阪市浪速区日本橋 4-6-9 (06)4396-7611

福岡店

〒810-0041 福岡市中央区大名2-6-40 文學の森ビル1F (092)724-3681

営業時間

11:00～20:00／福岡店のみ水曜定休

お問い合わせはこちらをクリック

株式会社ハイファイ堂トップページ