ハイファイ堂メールマガジン

都内は桜の見頃も過ぎ、新緑の映える爽やかで過ごしやすい季節に移り変わってきました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。ハイファイ堂　秋葉原店　廣川勝正です。今回は「我が青春の思い出の一台」と題しまして、高校時代の憧れのアンプの想い出について語りたいと思います。

まず、私のオーディオをスタートさせた時代から語りたいと思います。私は現在の福井県あわら市に生まれ、高校卒業までそこで育ちました。 1977年、中学入学と同時に父親よりアイワのラジカセを買ってもらい、エアチェックと録音に夢中になる時代を迎えます。すぐに同じくアイワのステレオラジカセに買い替える事となるのですが、そこからが良い音を聴こうと外部スピーカーを取り付けたり、5素子アンテナを屋根に取り付けて受信感度を向上させたりと、音の探求へと邁進する事となります。でも、いかんせん所詮ラジカセですので限界を感じ、本格的にステレオ機器の購入を画策します。当時、福井市内のマルツ電波という電気店へ通い（中学時代、保護者同伴でないと福井市内へはいけない校則でしたが、当然守りませんでした）そこで、中学生分際では所有する事が出来ないJBL/4343やマッキントッシュなどの音を体験してしまいます。高校入学と同時に、父親より限度額20万までで、ステレオを購入してよいとの許可を得て、早速機器を選択しました。当時は、ゴッキュッパ戦争と言われるほどの一大オーディオブームまっただ中で、多分に漏れずその価格帯の国産機器を購入します。ちなみにダイヤトーンのスピーカーとオンキョーのプリメイン、パイオニアのレコードプレーヤーとソニーのカセットデッキ等です。当時、一番のこだわりはカセットデッキでした。まず、何としてもデッキをグレードアップしたいと高一の夏休みにバイトしてナカミチのカセットデッキ＃482を購入します。さて、高校時代は数名のオーディオ仲間がおりまして、それぞれの部屋で情報交換がてら音を聴かせてもらいました。そのオーディオ仲間の一人から憧れのアンプがあると、電気店で紹介されたのがMARANTZ/PM-5だったのです。堂々とした高級機の風格を感じられる外観に、思わず一目惚れしてしまいました。
1979年発売で定価がジャスト10万円と、ナカミチのカセットデッキ購入で親を説き伏せたばかりの自分には、すぐには手を伸ばす事が出来ない憧れのアンプとして、休みの度に電気店に眺めに通った思い出があります。店員さんの目を盗んでボリュームなんか触ってみたりして、その感触を忘れまいと強く思ったほどです。

特に、上の写真のフロント中央に設けられたインジケーターが斬新に映り、初めてその動きを見た時の感動は今でも蘇ります。こうなっては、出力は80W+80W（A級で20W+20W）全高調波歪率0.015％以下などのスペックなんてどうでも良いです。ただひたすら欲しいと言う思い一つです。そうなるともう病気です。全ての面が美化されて映りますから。でも、実際にそこまで引きつけるだけの魅力が音にもありました。思った以上に濃厚で暖かみのある響き、味わい深く聴く人の心に染み渡るほどの音楽製を持ち合わせていると思います。今聴いても、当時の印象そのままで感動が蘇りました。ちなみに、実は最終的に購入しませんでした。友人が一足早く購入してしまったからです。残念。
ハイファイ堂に入社して、時々思い入れのある機器に遭遇します。その音を聴きながら、当時の思い出がまざまざと蘇ってくる事があります。思わず「あの時代にもう一度戻れたら・・・」と。皆様にもそれぞれ思い出の機器があると思います。ハイファイ堂は、そういう思い出の機器との思いがけない再会が出来るところです。ぜひ、実際にご来店して頂き、「あの時代」を聴いてみてください。では、また次回。

大須本店

〒460-0011 愛知県名古屋市中区大須3-14-37 (052)249-2600

秋葉原店

〒101-0021 東京都千代田区外神田5-3-12清和ビル1F　3F (03)5818-4751

日本橋店

〒556-0005 大阪市浪速区日本橋 4-6-9 (06)4396-7611

福岡店

〒810-0041 福岡市中央区大名2-6-40 文學の森ビル1F (092)724-3681

営業時間

11:00～20:00／福岡店のみ水曜定休

お問い合わせはこちらをクリック

株式会社ハイファイ堂トップページ