ハイファイ堂メールマガジン

こんにちは！レコード店の矢田です。 5月に入り、昼間少し体を動かしただけで、汗ばむ程の陽気で、ときおり涼しげな風がさっと吹き抜けとてもここちのよい季節です。しかし夜はまだ少し冷えるせいか、風邪が少し流行っているようです。体調管理には気をつけたいところです。

今回のメルマガは、私が担当させて頂いております、真空管についてです。数ある真空管のなかでも、今回取り上げさせて頂きますのは、このところお客様からお問合せを多く頂いております、TELEFUNKENのECC83、ECC82についてです。 TELEFUNKENのECC82,83はいわゆるオリジナルのものとなると他のメーカーのECC83,82や同等管の12AX7,AU7にくらべかなりの高値で取引されています。当店でも状態の良いものは、2本1組で16,000円と、国産のものとくらべ4倍程も高いのです。こうなると当然多くの類似品が出回ります。今回はオリジナルであると判断出来るポイントを簡単にではありますがご紹介したいと思います。

まずオリジナルのTELEFUNKENには大きな特徴として本体の底の部分にダイヤ型の印があります。これが無いものはほぼオリジナルではないと断言出来ます。ユーゴスラビア等の東欧圏で作られたTELEFUNKENにはほとんどこのダイヤマークはなくドイツ製のオリジナルではなくライセンス品ということになります。


ではダイヤマークがあれば、オリジナルと断言できるかというとそうでもありません。 TELEFUNNKENのオリジナルの中には一部リブ状プレートのものをのぞき、内部構造にもう一つの特徴があります。上の写真の２つのECC82にはどちらもダイヤマークがあります。一見すると内部構造も同じように見えますが、次の写真にあるように、プレートを横からみてみると、プレートの横穴の位置が異なっている事が分かります。上下に大きく開いているものがドイツ製のオリジナルで、比較的中央にバランス良く配置されているものがライセンス品となります。したがってダイヤがあり、プレートの横穴の間隔が離れているという２つのポイントからオリジナル品と断定する事ができます。この2点の見分け方を知っておけば、現物を確認するだけですので大変簡単です。
オリジナルのTELEFUNKENをお使いのお客様からいい音であるという声を多く頂きます。やはり価値ある逸品であることは間違いないと思います。是非とも一度お試し頂きたいと思います。満足の頂ける良品を手に入れられるために少しでもこのメルマガがお役に立てば幸いです。

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