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kyoto
お久しぶりです。京都店の永井と申します。
ついこの前、「寒い寒いといってたら、急に暑くなって来た」というようなご挨拶を書いていたと思うのですが、
今朝いつも通りの格好で自転車に乗ってびっくり。寒くてくしゃみがでました。
時が経つのが早くて、びっくりです。
さて今日は、涼しくなるこれからの季節に是非聴いていただきたい、温かい音のお話。
テープに録音した時にだけ起こる、不思議な現象に付いて書いてみようと思います。
↑REVOXのA77。動作良好!オープンの歴史的名器 2トラック38cm仕様
その昔、僕が中学生になった年に家にはじめてオーディオと呼べるシステムが家にやってきました。
CDなど発明されておらず、かといってオープンリールはもう珍しいという時代。
パイオニアのシステムコンポに最初付いていなかったカセットテープデッキを、お小遣いをためて買いました。
そのデッキはFMからのエアチェックや、友達から借りたレコードの録音など、大活躍していました。その後レンタルレコード店が近くにできた時にはもう毎日通い、カセットテープを買うお金を捻出するのが大変でした…。
というような話はさておき、磁気テープに録音をするときに起こる「テープコンプ」と呼ばれる独特の現象があります。
これは、磁気テープに許容量ギリギリの信号を入力したときに「音の鳴り始めが少し歪んで、その後音量が抑えられて均一になる」というもので、電気的に過大入力を抑える「コンプレッサー/リミッター」という機械とよく似た効果なので「テープコンプ」と名付けられたようです。
デジタル機材で録音する時に過大入力が来ると、「コレイジョウハムリデス」というような感じで音がとぎれたりして、まともに録音できないのですが、アナログのテープだと「なんとかがんばります!」という感じでなんとも温かい、まろやかな音に変質した録音をしてくれるのでした(あまり大き過ぎると歪んでしまうのですが)。
CDが出始めたとき、なぜかCDプレイヤーから直接聴くより、カセットテープに録音した音の方が好きでした。後々考えると、このテープコンプの効果が好きだったからだと分かりました。
ずっと音楽制作が好きで、カセットMTR(マルチトラックレコーダー)などで多重録音をさんざんやって来たのですが、デジタルレコーディングが家にあるパソコンでできるようになったときに驚いたのはこのことでした。
ハードディスクレコーディングという、デジタルで多重録音ができるソフトを使ったとき、最後の音の仕上げに使う「テープシミュレーター」というエフェクター(もちろんデジタルのソフトです)があり、レコーディングした音にそれをかけるとなんとも温かい、いい音になるのです。
これは先ほど書いたようなテープデッキで録音した時に起こる音の変化を解析して、デジタルでシミュレーションしたもので、これをかけるのが当たり前、という感じでそのソフトに内蔵されていたのが何とも面白かったのです。
だってデジタルの技術を結集して作られたシステムで、最後に音を良くするの要のものが「アナログの良さをまねたもの」ということですからねぇ…。
↑REVOXのB77。金子音響でメンテナンス済み!
というような驚きを感じてからもうかれこれ10年。あらゆるデジタル技術はいくところまでいったような気がしますが、今でもアナログの温かい音は人を魅了し続けています。
数多くのアーティストのレコーディングを手掛ける、ある世界的に有名なプロデューサーのお話。
彼はレコーディング最後のマスター音源を、デジタル(ハードディスク)のものとアナログ(オープンリールデッキ)のものの2種類作り、クライアント(アーティストやレコード会社の人たち)にどちらがどちらと教えずに聴き比べさせ、「どっちがいい?」と尋ねるそうです。
結果、実に99.9%のクライアントがアナログ音源の方を選ぶという事でした。
「どちらもものすごくいい音だけど、言葉で説明できない良さがアナログにはあるようなんだ」という彼の言葉には、大多くのオーディオファンが共鳴できるのではないでしょうか。
「たまには、CDをテープに録音して聴いてみようかな。」
↑Nakamichiの700ZXE。めっちゃかっこいい。もちろん音も良い!
写真を貼ったものは、現在京都店に在庫のあるものです。ぜひご試聴しにに来て下さい!
そのほかハイファイ堂には、状態の良いテープデッキをいろいろ取り揃えております。
昔録りためたテープがたくさんおうちで眠っているというあなた!
ぜひ「あの音」をもう一度体験してみて下さい。
ではまた!
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2024-11-01 ハイファイ堂初入荷となる、YAMAHAの現行スピーカーNS-3000がお披露目です。他にもラックスマンのL-550AX2など入ってます。また、ウエスギのBROSS-300ALに復刻のWE300Bが付いたものも入荷しました。今後販売予定となりますので気になる方は一度お問い合わせ下さい。
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2024-11-08 MARK LEVINSONの代表作でありハイエンドオーディオの金字塔、LNP-2Lがメンテナンス完了で入荷しました。モジュールはLD2、電源部はPLS-153Lです。世界中のオーディオファンが憧れた至高の銘品を手に入れてください!
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2024-10-25 福岡店の新着です。JBL 4345やMICRO SX-8000、Mark Levinson ML-2Lなど、続々と入荷しています。ご興味のある方は、是非ご連絡ください。
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