ハイファイ堂メールマガジン

akiba

秋葉原店　津嶋でございます。前回の私のメルマガ　 http://www.hifido.co.jp/merumaga/akiba/070105/index.html で自宅のリスニングルームを公開しましたが、パワーアンプが無い事にお気づきになった方がいらっしゃると思います。スピーカーがＴＨＥＩＬのＣＳ2、プリがＫＲＥＬＬのＫＲＣ2、ソースがＤＥＮＯＮのユニヴァーサルＤＶＤ-Ａ11なのですが、なかなかしっくりくるパワーアンプに出会うことができずに、とりあえず現用（内緒です。）のパワーアンプで我慢をしていているのです。ＴＨＩＥＬとＫＲＥＬＬのプリは幾度と無く機種変更をしてようやく出会えた出会いの一台ですが、兎にも角にもパワーアンプが難しいのです。今まで試したハイエンド系のパワーアンプではどうしても、ヴォーカル、ヴァイオリンがキンキンときつくなってしまいます。真空管アンプの暖かな音は捨て難いのですが4Ωまで落ち込むインピーダンスの特性上、ＴＨＩＥＬでは低域に締まりがなくなります。パワーアンプに関し、皆様もこういったお悩みをお持ちではありませんか？若くて可愛らしいお嫁さんを見つけるのが先か、パワーアンプを見つけるのか先か、悩みの種でしたが、やっと、いいやつと出会いました。しかも二人同時に現れたのです。（パワーアンプの方です。）


ＫＲＥＬＬ　ＫＳＡ-200Ｓ（画像上の２枚）　と　ＫＲＥＬＬ　ＭＯＤＥＬ200（画像下の２枚）です。プリがＫＲＥＬＬなのでパワーもＫＲＥＬＬがいいのではないかと薄々思っていたのですが、実際聞いてみて、いやー、これはいい、まいった。オーディオ機器で、一聴して背筋がゾクゾクする感覚を久しぶりに味わいました。特に気に入ったのがＫＳＡ-200Ｓです。 KSA Sシリーズは、バイアス切り替えの技術を更に押し進めＳＰＢ（サスティーンド・プラトー・バイアス）というパワーに応じて５段階にバイアスを切り替えるスライディング・バイアス回路と、１８００Ｖ／ｕｓのスピードで出力段の動作よりも１８倍も早く入力信号を検出することで、音楽信号を全く損なわずにＳＰＢをコントロールするアンティシペーターという予測センサー回路を採用しています。これは回路が入力信号を監視し、オーディオアンプ部が増幅した信号が最終段に到達する前にバイアスレベルをAクラス動作により出力できるよう変更します。バイアス表示は、全LEDが点灯している場合が最大で、全てが消灯している場合が、最小のバイアスです。表示は最大出力から5等分されています。このバイアス技術により、完全Aクラスアンプでありながら、低消費電力化が実現されております。

実際、その音といったら、高解像度でありながら、何ともいえない甘美な暖かさを併せ持ち、音色の心地よさに強い説得力があります。両方とも　200W+200WのA級動作ですが　ＫＳＡ-200ＳはＭＯＤＥＬ200と比較して、その音色において、延長線上にありながらも温度感がセーター1枚分高い感じがします。これを自宅のシステムに組み込んだらどんなに良いことかと、毎日、悶々と二人を眺めております。店内でいつまでも仲良くしていたいのですが、残念ながら商品です。先に人間のお嫁さんを探すことにします。いままで入荷のパワーアンプの中で飛びぬけて一押しの商品です。ご興味がありましたら、秋葉原店　津嶋までご連絡くださいませ。